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新線探訪【守谷編】

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茨城県守谷市御所ケ丘

厳しい残暑も峠を越えて、ようやく秋の気配が到来した敬老の日。間近に計画しているロングツーリングの準備を兼ねて、重い腰を上げて久しぶりのポタリングへと出かけてきた。今回もネタにしたのは、開業間も無いつくばエクスプレス(TX)。目的地は、野田市と利根川を隔てて接する茨城県守谷市。ただし、両市を直接結ぶ橋は無いため、まずは岩井市改め坂東市から茨城へと渡る。

利根川両岸の水田地帯ではちょうど稲の刈り入れが終わり、野焼きの煙が立ち込めていた。菅生沼から利根川に注ぐ飯沼川を越え、谷津田に架かる橋を渡ると水海道市。茨城は大部分がフラットな地形のため、自転車にとって走りやすいかといえばさにあらず。都心部以上にクルマ優先社会のため、ほとんどの道は大型トラックの天下。排ガスが立ち込め、生温い風圧が気持ち悪い。

交通量の多い幹線道路を離れ、まるで渓谷のように河岸が迫る鬼怒川を渡ると、そこが守谷市のニュータウン。少し前まで町制を布いていたちっぽけなこの街は、TX開業の恩恵を最も授かった自治体かもしれない。というよりも、「常磐新線」計画をテコに数年前から着々と宅地開発を推進し、今では茨城全県の中でも最も先進的な街に成長した。市街の生活道路には美しい並木が続き、歩行者レーンとともに自転車レーンも設けられている。

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掘り込み式の常磐自動車道を渡り、市街を南東へ進むと、TXの守谷駅は街を貫く幹線国道、R294沿いに威容を現していた。既存の市街地をほとんど通ることの無い千葉県区間とは違い、守谷市ではまさに街の中心部をTXが交差しており、駅舎の開業と同時にオープンした商業施設は沢山の市民を集め、付近の道路にはクルマが溢れ、活況を呈していた。これまで取手を経由して1時間以上かかっていた東京への時間が半減したのだから、皆が待ち望んでいた鉄道であることは間違いない。

輸送トラックの多いR294からひと筋外れた「常総ふれあいの道」は、片側に広大な駐車場を擁するメガストア、もう片側に個人経営の小さな商店が整然と並び、クルマ社会ならではの「街」を形成している。住所こそ茨城県だが、横浜や多摩のニュータウンがそっくり移植されたような感じ。しかし、守谷にはまだまだ緑が豊かに残っている。街の案内板にも、そんな街の「田舎さ」を逆手にとって、田園風景や美しい星空といった一風変わったスポットが紹介されていた。

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雄大な「坂東太郎」の河川敷には未開発の原野が広がり、小さな湖沼に鳥が戯れ、夕陽が空を赤く染める様が大パノラマで楽しめる。空気が澄んだ日には、筑波山はもちろん、富士山も望むことができるはず。都心からわずか40分でこの自然環境は悪くない。休日の道路渋滞は改善される必要があるだろうが、市内の公園の多さなども踏まえて住み心地は悪くなさそうだ。アクセス面では既に野田を凌駕しているし、今後ますます発展してゆくことだろう。

柏市に至る新大利根橋を渡ると、利根川土手沿い、柏市サイクリング道路を快適に飛ばして帰路に着いた。水海道あたりの排ガス道路は勘弁願いたいが、柏市の布施弁天へ脚を伸ばしたついでに、たまには対岸の守谷を散策してみるのも悪くなさそうだ。建設中からずっと見てきたTXの利根川橋では、真新しい車両がひっきりなしに走っている。時速130kmで快走する快速列車は、どんな未来を乗せてくるのだろうか。

DATA|野田-坂東-水海道-守谷-柏-野田|ポタリング|40.4km

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Commentaires

こんにちは。
地域の変化を見据えた記事はなかなか読み応えがありますね。
江戸川から東へはなかなか行く機会がありませんが、武蔵野線とTXを使うと不動峠(?)も実走できそうな気がします。

Rédigé par: クロタマ | le 24 septembre 2005 à 09:00

>クロタマさん
お久しぶりです。
つくば周辺には走り応えのある峠がたくさんありますので、
是非TXで輪行してみてくださいね。次回はつくば編の予定です。

Rédigé par: SAT. | le 25 septembre 2005 à 19:35

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